不妊治療を考える 頸管粘液検査
渓間粘液とは子宮頸管から分泌される粘液で、おりもののことをいいます。
普段は子宮内への細菌の侵入を防ぐ働きをしています。
排卵日前になると精子を子宮内に受け入れやすくするために、頸管粘液の量が増えて
粘稠性が増します。
この分泌量が少なかったり、状態が変化しないと、精子が子宮の中に入りにくい
「頸管粘液不全」などになっている可能性があります。
検査は排卵期に正常に分泌されているかを調べます。
針のない注射器を膣から子宮頸管に入れて採取し、粘稠性や量、透明度をチェックします。
排卵間近の頸管粘液は長く伸びる性質があり、10㎝以上も伸びます。
これは排卵日が近い兆候ですので、排卵日特定に役立ちます。
採取した頸管粘液をガラス板の上にとって乾燥させ、顕微鏡で見るとシダの葉のような
結晶が見えます。これをシダ状結晶といい、粘稠性同様に排卵日が近いしるしとなります。
頸管粘液検査は排卵日の予測にも欠かせない検査です。
ですのでタイミング療法を受けている間は、毎月行われます。