不妊治療を考える 造精機能障害(治療法)
軽い乏精子症や精子無力症、精子奇形症の場合、先ずは薬を服用して様子をみます。
よく使われる薬はカリクレインで、血液循環を高めて活発な精子をつくる働きがあります。
また、排卵誘発剤として知られるクロミフェン剤やhMG剤を使ったホルモン療法が効果を
上げることもあります。
病院によっては、八味地黄丸などの漢方薬やビタミンB12などが処方されることもあります。
薬で改善されない場合は、泌尿器科でさらに詳しい検査をするか、人工授精を試みます。
自然妊娠が難しくても、採取した精液を遠心分離機にかけて、元気な精子を選んで子宮内に
注入する人工授精なら、妊娠の可能性は高まります。
次回は、造精機能障害を引き起こす、主な原因ごとの治療法をご紹介します。