不妊治療を考える 不妊症は年齢と共に高まる
女性は20歳代をピークに、年齢が高くなるにつれて妊孕性は次第に低下し、赤ちゃんに恵まれない
不妊の夫婦が増えてきます。
日本で、以前は10組の夫婦に1組とされていましたが、最近では6~7組に1組程度とされて
欧米諸国でも同様となっているそうです。
初婚年齢の高齢化に伴い、子宮内膜症や子宮筋腫、排卵障害などの合併頻度が高まっていくからです。
さらに、加齢により卵子の数が減り、質も悪くなっていきます。
これには地球環境の悪化と、人々のライフスタイルの変化も大いに関係しているでしょう。
そして、不妊治療、特に最先端の体外受精を行っても、36歳くらいからの妊娠率は急速に低下し、
40歳以上では一層顕著になります。
また流産の頻度は、30歳代後半から高まっていきます。
高齢妊娠では、染色体異常の発生頻度が増加するためです。
男性の場合は、女性ほど顕著ではありませんが、やはり年齢と共に精子の運動率は低下しますし、
性交回数の減少、勃起不全など次第に性機能が衰えていきます。