不妊治療を考える 性の乱れが及ぼす影響
近年では、風俗や援助交際などの性の乱れは珍しいことではなくなりつつあります。
中学生、高校生などの間で節度のない性交渉が行われ、クラミジア・ヘルペスウイルス・
淋病・梅毒などの性感染症が、若い世代に広く蔓延しています。
特にクラミジアは感染力が強く、自覚するような症状も出ないうちに上行感染し、
子宮頸管から卵管へ腹膜へと進み、卵管炎や腹膜炎を起こしてしまいます。
クラミジア感染症による卵管閉塞は、卵管形成術を行っても予後が悪く、なかなか疎通性が
回復しません。体外受精を行っても、卵管水腫を合併していたり子宮内膜に慢性炎症があると、
着床率が極めて低くなります。
社会、風俗、性の乱れは不妊カップルの増加に大きな影響を与えているといえます。
十代からの性教育の重要性が問われる問題であり、安易な性交渉が未来の「こどもを授かる」
ということに強く影響してくるものだという認識も持たなくてはなりません。