不妊治療を考える 不妊症の定義
赤ちゃんを待ち望んでいるのに、2年以上たっても妊娠しない。
そのような悩みを持つ夫婦は10組に1組いるといわれています。
人間のセックス1回での妊娠率は10~15%、これは排卵日に合わせてセックスをして
4~10回に1回妊娠できるという確率です。つまり妊娠のチャンスは月に1度の排卵のタイミングで
巡るので夫婦に不妊症の原因がない場合は1~2年のうちに妊娠する計算になります。
実際に妊娠を望む夫婦のうち8割が1年以内に妊娠し、その翌年にさらに1割割が妊娠し、
残りの1割の夫婦が不妊症の可能性を持つという統計があります。
不妊の原因は様々ですが、男女の生殖機能の問題はもちろん、最近では女性の晩婚化が大きな要因と
なっています。
なぜなら卵子の質は年齢に比例して下がるため、女性が子どもを望む年齢が高くなるとその分
妊娠する確率は下がるからです。
さらに多忙な生活でストレスが増加し、女性はホルモンバランスの不具合を、男性は精子の数の減少を
起こしやすいという現状もあります。
不妊症の心配があるなら、先ずは病院で検査を受けて、妊娠を妨げる原因があるかを調べることが
不妊治療の第一歩です。
そして不妊の原因が見つかったら、適切な治療を行います。
不妊クリニックを受診するタイミングは、排卵日を予測してセックスをしているが半年が過ぎても
妊娠の兆候がみられない場合を目安にしましょう。
結婚前後にブライダルチェックという形で不妊検査を受けておくのもよいでしょう。