不妊治療を考える 不妊症の主な原因

不妊症と一言にいっても、その原因には様々なものがあります。

また原因が一つとは限らず、複数の要因が複雑に絡み合っていることも珍しくありません。

さらに不妊の原因は男女双方にあることも加わり、特定するのが一層難しくなっています。

通院を始めたら焦らずに一つ一つ検査を重ねることで不妊の原因にアプローチして、根気よく

治療を進めることが妊娠への近道になります。

女性の主な不妊の原因は、卵子が育たない、排卵しないといった排卵障害、卵子や受精卵の通り道に

トラブルがある卵管障害、受精卵の着床を妨げる着床障害などがあげられます。

また精子の動きを止めてしまう抗精子抗体や卵管周囲の癒着を引き起こす子宮内膜症などもあります。

男性の場合は、精子に問題のあることが多く、精子を作る造精機能のトラブルが大半を占めます。

勃起や射精ができないなどの性機能障害なども少なくありません。

さらにセックスレス女性の晩婚化による妊孕性の低下などがあげられます。

検査を一通り行っても不妊の原因が特定できない場合、原因不明不妊と診断されることがあります。

これは原因が「ない」のではなく、「見つからない」ということで、不妊症に悩む夫婦の10組に1組が

該当するといわれています。