不妊治療を考える 黄体化非破裂卵胞

黄体化非破裂卵胞とは、卵子が成熟しているにもかかわらず卵胞が破裂しないため、

卵子が飛び出せない状態をいいます。

基礎体温表では、低温期と高温期の二層に分かれていても、実際には排卵が起こって

いないという状態です。

自覚症状はなく、基礎体温表も正常なことから、超音波検査で連続して卵胞を観察する

ことで初めて発見されます。

現在、病気の原因はわかっておらず、症状も毎月あるとは限りません。

排卵がある月もあったり、自然に治ることも多いので、先ずはタイミング療法で様子を

みたり、ピルを服用して卵巣の状態を整えたりします。

3カ月以上排卵が起こらない状態が続き、残った非破裂卵胞が新しい卵胞の成長を妨げる

場合は、膣から針を卵巣に差し入れて卵胞液を吸い取る卵胞穿刺術を行うことがあります。