不妊治療を考える 抗精子抗体(症状と原因)

抗体とは、ウイルスや細菌などの外敵と結合してその動きを封じ込め、体への侵入を阻止する物質です。

本来、女性の体は精子に対して抗体をつくりませんが、稀に抗体をつくってしまうことがあります。

これを抗精子抗体といい、不妊症に悩む女性の1~2%に見つかります。

原因は精子に対するアレルギー反応の場合がほとんどです。

抗精子抗体があると、膣内で射精された精子に抗体が結合して、精子の動きを止めてしまいます。

そのため、精子は卵管にいる卵子の場所にたどりつけず、受精に至りません。

フーナー検査で異常があった場合、抗精子抗体が疑われるため、血液検査で血液中に抗精子抗体が

あるかを調べます。