不妊治療を考える 造精機能障害(症状と原因)
不妊原因の多くは女性にあると思われがちですが、近年では約半数が男性側の原因であることが
わかってきています。
男性も進んで検査を受けることが、不妊原因を明らかにする早道となります。
男性の不妊原因のうち、約9割は「造精機能障害」にあるといわれています。
これは、精巣で健康な精子が十分に造られていないため、精液中に元気な精子の数が少なくなって
いる状態をさします。
精子が卵子にたどりついて受精に至るためには、健康で活発な精子が十分な数あることが重要です。
1㎖あたり4,000~8,000万個の精子がいます。
これより精子の数が少なかったり、運動性が低い場合は、不妊の原因となりえます。
検査ではご自身で採取してもらった精液中の精子の数、運動率、奇形率などを調べます。
その結果、無精子症、乏精子症、精子無力症、精子奇形症などの4つに分類されます。
但し、精子の状態はその日の男性の体調によって大きく左右されるので、検査の結果が良くない場合は
日を変えて2度、3度と検査を受けて、総合的に判断していきます。