不妊治療を考える 精路通過障害(精巣上体炎)
精巣上体炎とは、結核やクラミジアなどの感染症が原因で、精巣上体に炎症が起こることをいいます。
精巣上体炎を起こすと、ダメージを受けた部分が塞がってしまいます。
また、尿道炎を併発し、尿や精液に白血球や雑菌が混ざり、排尿痛などもあります。
精液に雑菌が混じると、精子は白血球に攻撃されて死んでしまうので、必然的に健康な精子の数が
少なくなります。
精巣上体炎の治療は、抗生物質を使って炎症を抑え、原因となっている感染症を治します。
炎症が治ると共に精巣上体の機能が回復することもありますが、治療後も後遺症として精路が塞がった
ままの場合があります。
そのときは、精巣や精巣上体にいる精子を採取して、顕微授精を行うことになります。