不妊治療を考える 性機能障害
赤ちゃんを望んでいても、セックスそのものができないことを性機能障害といい
大きく分けると、勃起障害と射精障害とがあります。
勃起障害とは、ペニスが勃起しない、あるいは勃起が持続しないことでセックスが
成り立たない状態をいい、EDとも呼ばれます。
原因には、心因性のものと身体性のものがあります。
女性と同様、男性にとってもセックスはデリケートな問題で、心の状態が大きく関わります。
特に男性は、自分がリードしなくてはとプレッシャーを感じやすく、初体験がうまく
いかなかったり、性体験が少ないことがコンプレックスになったりして、セックスの時に
緊張してしまい、勃起できないことがあります。
また、過密な仕事のストレスなどが心を圧迫し、一時的な勃起障害になってしまうことも
あります。
身体的な勃起障害の原因には、糖尿病や肝臓病、高血圧、動脈硬化などの病気があります。
勃起はペニスの海綿体に血液が充満することによって起こるので、血液の循環が悪くなる
病気にかかると、症状として勃起不全があらわれてきます。
一方の射精障害は、勃起できても射精できないことをいいます。
射精障害には射精そのものがまったく出来ないほか、射精そのものはできるが膣内には
射精できない膣内射精不全、セックスの際タイミングよく射精できない早漏や遅漏、
射精はできるが、精液が尿道を通って膀胱に流れてしまう逆行性射精などがあります。
中で最も多いのが、マスターベーションでは射精できるのに、セックスでは射精できない
ケースです。この場合、誤ったマスターベーションが原因になっていることがあります。
布団や手のひらを強くこすりつけるような方法をとっていると、膣内の刺激では射精
しづらくなるのです。
射精そのものができない場合や、早漏、遅漏などタイミングよく膣内に射精できない
場合は、勃起障害と同様に精神的な問題が関係している場合が多くあります。