不妊治療を考える 原因不明不妊(治療法)
原因不明不妊と診断されたら先ずは、タイミング療法、排卵誘発剤を使った治療、人工授精
などの一般不妊治療を行うのが通常です。
そして半年から一年ほど続けても妊娠の兆候がない場合は、体外受精などの高度生殖医療に
進むことになります。
原因不明不妊の場合、実際の原因として
①卵子と精子が受精しづらい受精障害
②加齢などによる卵子の質の低下
③卵管采が卵子を取り込めないピックアップ障害
などの原因が隠れていることが予測されます。
①の受精障害の原因は、体外で精子と卵子を受精させる過程で初めて判明するもので
一般不妊治療ではなかなかわかりません。
②の卵子の質の低下も体外受精をするために採卵し、顕微鏡下で卵子を確認したり、
受精させたりして初めてわかることがあります。
③のピックアップ障害も通常の検査では見つけづらく、一般不妊治療を続けても妊娠は
難しいので体外受精が最も効果的な治療になります。
このように体外受精に進んで初めてわかる不妊原因や、結果として体外受精が妊娠への
早道となることもあります。
原因不明不妊のご夫婦にとって体外受精は、検査と治療の両方に有効です。
特に女性の年齢が高い場合は、早めに体外受精を検討することが望ましいでしょう。