不妊治療を考える その他の高度生殖医療③

二段階胚移植とは、初期胚移植と胚盤胞移植を組み合わせる方法で、最初に4~8分割胚を

2~3日後に胚盤胞を子宮に送り込みます。

この方法のメリットは、受精卵の着床率が高まることです。

最初に4~8分割胚が移植されると、子宮に信号が送られて、子宮の受け入れ準備が整います。

このため、2回目に送り込まれた胚盤胞はより着床しやすくなり、妊娠率が高まります。

胚盤胞の状態が良好なら、妊娠率は60%と高く、従来の方法で妊娠できなかった人にも、

妊娠の可能性が広がります。

但し、合計2個の胚を移植することから、多胎妊娠のリスクは高くなるため、最初から

勧められる方法ではありません。